38.パラメトリック変形

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38.パラメトリック変形

この章ではパラメトリック変形について解説します。

図形や寸法をパラメトリック変形で変形させる

パラメトリック変形コマンドの選択方法はアイコン(図-1)を押下げします。また、KEYコマンドでは【P】を押すことで選択出来ます。タイトルバー⇒編集⇒パラメトリック変形でも可能ですが、慣れてきたら【P】コマンド選択が良いです。非常に頻繁に使用するコマンドなので左手操作で作図スピードも格段に上がりますし練習しましょう。ちなみに筆者は左手ですぐ押せるキーに割り当てています。(Shift+  F点コマンドがデフォルト)
 図-1
パラメトリック変形とは図形や寸法の中間部分を変形(伸縮)させることが出来る機能です。特に寸法図形の変形をさせるのに便利です。【4000..2000】角の四角形を作図してください。対角で斜線を引き、縦、横の辺に寸法も入れましょう。(図-2)のように作図すると準備完了です。
 図-2
コントロールバー操作 (図-3)
 図-3
パラメトリックで範囲指定した後に使用出来ます。他のコマントと変わらないので割愛します。

パラメトリック変形操作をして見ましょう。図形の左下を中心に直線の途中を範囲指定します。(図-4 赤で指定されている部分を選択)その後に対角線の交点に移動させると、(図-5)のように変形することが出来ました。戻るボタンで元に戻します。次は寸法指定してパラメトリック変形をして見ましょう。左辺を範囲指定します。(図-6)コントロールバーの選択確定をクリックし数値位置に【2000..0】と入力して実行させると正方形になります。
 図-4  図-5  図-6
正方形になりましたが寸法がそのままになっています。寸法図形もパラメトリック変形させましょう。ちなみにこれから行う作業は《寸法図形のみ》対応します。文字と線の属性に分かれた寸法は数値が変形しませんので注意してください。寸法図形の確認は、設定(図-7)から下部の【寸法線と値を寸法図形にする。円周、角度、寸法値は除く】にチェックが入っていれば寸法図形になっています。それでは、4000の寸法の左側の寸法線を範囲指定しましょう。(図-8)線と同様の操作で【2000..0】と入力し実行すると(図-9)寸法も2000となり正方形が証明されました。変形時に【倍率】や【回転角】といったコマンドもありますが使用することは少ないと思われますので割愛します。
パラメトリック変形は図面修正時に《非常に重宝します!》実務の現場でもよく使うコマンドなので十分練習して下さい。また、寸法図形の指定は必ず行ってください。図形の修正と寸法の修正を同時に行えばケアレスミスを防げ能率もアップします。
 図-7  図-8  図-9