[AutoCAD]図面を回転表示する「UCS+plan」

[AutoCAD]図面を回転表示する「UCS+plan」

図面内で、オブジェクトの見た目の角度を変えるのに便利な「UCS」というコマンドがあります。こちらは、例えば建物を正確な方位に向けたい場合など、そのオブジェクト自体を回転させるわけではなく、空間の角度を変えるという機能です。座標を変えず、設定一つで図面を斜めにしたり、また0度に戻したりすることができます。

「UCS+plan」の操作方法

座標を変えないで図面を回転させる場合の操作方法は下記のとおりです。
1.「ツール」→「UCS」→「Z軸回転」
2.「表示」→「3Dビュー」→「プランビュー」→「現在のUCS」
3.「ツール」→「UCS」→「ワールド」
このように、UCSのZ軸回転とプランビューを組み合わせている使い方です。「UCSもプランビューも角度を変える」という、性格が違う2つの回転機能の一部だけを使っています。
この手順では、WCSの図面をUCSをZ軸回転させて、最終的にはWCSにしているという流れになっています。
このため座標系(UCS)に手を加えて図面を回転させていると勘違いしやすいですが、これはプランビューで見た目の回転をさせているだけで、座標系をUCSに変えるのは一瞬だけとなっています。
UCS : 座標系の変更
プランビュー : 視点(見た目)の変更

長方形を傾けてみる

30度傾いている長方形の長辺を水平に回転させる手順を説明します。
 1.UCSのZ軸回転 
ユーザー座標系を平面的に回転させてUCS(=仮の角度)にする。UCS矢印の角度が変化します。
この段階で座標系がUCSになるので、座標値も変わります。
2. プランビュー「現在のUCS」
プランビューを現在のUCSに変えると、設定した目的の仮の角度(30°)にオブジェクトが見た目で回転します。この状態では座標系は仮のUCSのままです。
3. UCSをワールドにする
座標系を元のWCSに合わせましょう。プランビュー(見た目の回転角度)はUCSを回転させても変わらないため、WCSと同じ座標系になっても、視覚的には変わりません。代わりにUCS矢印が回転してWCSとなっています。
これで、座標を変えずに、図面の見た目を回転させることができたと思います。元の角度にに戻すときは 「表示」→「3Dビュー」→「プランビュー」→「平面図」で戻すことができます。UCSは座標系を変えるだけで、図面の見た目は変更されません。プランビューは見た目を変更する機能で、座標系を変えることはありません。この2つを組み合わせているわけですね。
この図面の見た目の傾きを変更する手順は、プランビューのオプション「現在のUCS」を使ってUCS(=仮の角度)に見た目を合わせて、そのWCS(=元の角度)戻すことで座標を変えずに見た目の角度を変更することができるという流れになっています。図面が回転されているときに、ちゃんと座標系がWCSになっているかの確認をしたい場合、コマンドラインに「UCS」とキー入力し、Enterで完了するとオプションの上の行に「現在のUCS名:」で設定されているUCSが表示されます。Z軸回転させていると「*名前なし*」、設定が保存されているUCSだとその名前が表示され、WCSだと「*ワールド*」と表示されます。
慣れるまでは操作が少し複雑ですが、実際に操作をして慣れていきましょう。