[AutoCAD]ワイプアウトコマンドを使って図面の見栄えを良くしよう

[AutoCAD]ワイプアウトコマンドを使って図面の見栄えを良くしよう

AutoCADにある「ワイプアウト」というコマンドは、ワイプアウトオブジェクトを作成することで、モデル空間にあるオブジェクトを隠すことができます。例えば、地図の等高線の上に文字や表を作成したいが、線が多いため見づらい、必要ではない場所を印刷時に見えないようにしたい時など、ワイプアウトオブジェクトにより、目隠しのような効果を得ることができます。元の図面を加工するわけではないため、元の図面の状態を保持できることもメリットです。その便利な「ワイプアウト」について説明します。

 ワイプアウトコマンドの実行方法

「ワイプアウト」コマンドの実行方法は以下のとおりです。
1.リボン「ホーム」→「ワイプアウト」
2.リボン「注釈」タブ→「マークアップ」→「ワイプアウト」
3.メニュー「作成」→「ワイプアウト」
4.キー入力「WIPEOUT」

 実際の操作方法

コマンドを実行すると、「1点目を指定 または [フレーム(F)ポリライン(P)]」と表示されます。マウスクリックで1点目を選択すると、すぐに「次の点を指定」となりますので、ポリラインを作成する要領で、次々と点を指定していきましょう。最後は「C」を入力し、「Enter」で終了します。
注意点としては、ワイプアウト作成時には、直行モードをオンにすることができません。そのためアバウトな形のオブジェクトになってしまいます。正確な範囲、形でワイプアウトを作成したい時は、あらかじめ線分やポリラインなどで下書き線を作成し、それをなぞっていく方法が確実です。

ワイプアウトの設定方法

ワイプアウトで作成した線分の内側は、表示されていなくなっていますが、設定によってはワイプアウト自体の線が表示されていて、それを表示したくない、もしくは、一部にワイプアウトで隠したくない部分があるという場合もあります。それらの設定方法について説明します。
ワイプアウトで作図した線をフレームと呼びます。
①フレームを非表示にする方法
「ワイプアウト」コマンドを実行すると、、「1点目を指定 または [フレーム(F)ポリライン(P)]」と表示されました。ここでフレームを操作したいので、「F」+「Enter」を押します。そうすると、「[表示(ON)非表示(OFF)表示するが印刷しない(D)]」と表示されます。選択できる項目はこの通りで3種類になります。
初期設定では「表示(ON)」になっています。こちらはフレームを表示して印刷もするという設定です。
「非表示(OFF)」ではフレームを非表示にできます。
「表示するが印刷しない(D)」は、画面上にはフレームが確認できますが、印刷時には消える設定となっています。
これらは、状況によって選んでいただくことになりますが、「表示するが印刷しない(D)」を選ぶと、画面上でワイプラインの場所を探すことが簡単になるため、図面を修正することがある場合はこちらが良いでしょう。

②ワイプラインで隠れてしまった箇所で表示させたいオブジェクトがある場合
例えば、線が複数ある箇所で文字を目立たせたい場合に、文字の下にワイプアウトを置くことで線の重なりがなくなり綺麗に表示することがきでます。
もし文字が印刷時に表示されない場合、表示順序を設定することで印刷可能です。この場合は、文字を最前面に移動できちんと表示されるようになります。

図面にワイプアウトを使って一手間加えることで、とても見やすい図面を作成することができます。ぜひ活用していきましょう。