初心者向け トレースが早くなるコツ 3選

初心者向け トレースが早くなるコツ 3選

CADの用途は、その業界によっても異なりますが、どの業界でも避けて通ることができない作業は、トレースではないでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが、そもそもトレースとは、既存にある図面をそのままCAD上に起こすことをいいます。一見簡単な作業に思えますが、既存の図面の状態によっては非常に難しいことが多々あります。そして図面を完成させるまでに、慣れるまでは結構な時間を要します。ここで挫折してしまう方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。そこで初心者さんでも挫折しない、トレースを少しでも早く、そして楽になるコツをご紹介したいと思います。

レイヤー分けを怠らない

レイヤー分けは基本中の基本です。有償のソフト等機能が充実したソフトなら自動で判別してレイヤー分けをしてくれる、そんな素晴らしい機能があるものもあります。しかしだいたいは自身でレイヤーを分けていく作業が必要です。レイヤーは作図の都度で行うことが重要です。作図途中で修正を行いたい場合、レイヤー分けをしていないと、触りたくない箇所まで消してしまって修復に時間を要することがあるのです。レイヤーはそのグループ毎に編集の可否、表示の有無を操作できます。その為、細かく分けておくことでより修正時に作業が楽になります。余計な時間を費やさない為の予防としても、トレースを行う際にはその都度レイヤーで分けて行くことが大事なのです。

描き初めの手順を間違えない

図面を渡されて、いざトレースを行おうとして、どこから描いたら良いのか分からず、結果後々ズレが生じてしまった、そんな経験はありませんか。実は私も当初はそうでした。そのせいで修正も大幅に必要となり、一つの図面で数日かかったこともありました。そんな失敗の中で描き初めの順番が非常に重要だということを知りました。個人差はあるかと思いますが、ぜひ参考にして頂けたらと思います。その手順は、通り芯→柱→外壁→内壁の順番です。その他はどのタイミングでトレースをしても、あまり問題ないかと思います。まず通り芯で土台を固め、柱で部屋の大まかな区切りを理解します。その後に外から内へ細々とした仕切りを作っていくイメージです。この手順で描き始めると、中盤以降に大きなズレが生じる、というリスクは減ります。

既存図面を頭に入れよう

トレースをする際には、既存図面で躯体を把握することが重要になってきます。ちょっと目を通して理解したつもりでも、内容を十分に理解していないと、後々既存図面とズレが生じてしまった、ということが多々発生します。トレースに限らず、仕事や勉強でも下調べ、内容把握は非常に重要ですよね。図面を描く上でも既存図面を見て、どういう用途の建物でどのくらいの部屋数があるのか等ある程度の把握をすることは必要不可欠です。その内容把握の時間を怠らないことで、トレースの作業時間は大幅に削減され、より正確な図面を描くことができます。

いかがでしたか。トレースは、ある程度の数をこなしての慣れも必要な作業ではありますが、コツを掴むことでより短時間で、より正確な質の高いものを完成させることができます。ぜひ参考にして頂き、少しでも楽に作業を進めていただけましたら幸いです!