家の作図が早くなる!AutoCADコマンド5選

家の作図が早くなる!AutoCADコマンド5選

AutoCADは建築業界でも幅広く使われているソフトです。製図の即戦力になるコマンドを覚えて優秀なCADオペレーターとしてステップアップを目指しましょう。

ここではその手助けとなるようなAutoCADで平面図を描く際に役に立つ便利なコマンドを紹介します。

XL(構築線)で補助線を引く

家の平面図を描くにはまず、壁の中心線から引いていきます。

その基準線を引く際に便利なコマンドが「XL(XLINE:構築線)」です。XLは無限の長さのラインを引くことができるので、建築図面における補助線を描く際に役に立ちます。外壁などの主な壁の中心線はラインで本線を描く前にXLで補助線を引いておくことをおすすめします。この線はこの図面の立面図や断面図を描くときにもそのまま基準線として使えます。構築線用のレイヤーを編集不可にして用意しておくのがおすすめです。

その他にも平行に置いたはずのオブジェクトがちゃんと配置されているかの確認など、定規がわりに使えるコマンドです。

ML(マルチライン)で一気に壁を書く

ML(マルチライン)は一度に平行な2本の線を引くことができるコマンドです。

あらかじめ引いていた壁の中心線をMLでなぞれば、一気に壁をことができます。通常の壁を描く手順「ポリラインやラインで壁の片側を描く→オフセット、コピーでもう一方の壁を描く」という手順を短縮できるのです。

たとえばMLで壁厚100mmの壁を描く場合、線の基準を「中央」、距離を「50」とすれば、中央線から左右に50ずつ離れた場所に線を引くことができるので100mmの壁が描けるわけです。

ただし、描きあがった線は1つの図形扱いでTR(トリム)やJ(ジョイント)での編集ができません。他の壁とつなげるなどの編集を加える際はX(EXPLODE)でラインに分解してからにしましょう。

F(フィレット)で手早く壁の角を整える

交差する2本線の端をカットして角を作るとき、通常は部分削除のコマンドのTR(トリム)で切り取りエッジを選択して余分な部分をカットしていきます。

その手順をF(フィレット)で短縮することができます。

F(フィレット)は任意の角度で角を丸めるコマンドです。この丸める角度を「0」に設定すると、直角ができるのです。この際角からはみ出した余分な線は自動的にカットされるので、T(トリム)のように切り取りエッジを選択の手順を省略することができるのです。家の内側の細かい壁を描く際に便利ですので、ぜひ使ってみてください。

div(分割)で内装の作図を簡単に

divはオブジェクトに分割点を「表示させる」コマンドです。階段の作図や家具などの内装の作図をするのに重宝します。例えば横幅1800mmで座面が3つあるソファを作図する場合、1800mmの線分をdivで3分割すれば計算せずに座面の補助点を得ることができます。

あくまでも点を作るコマンドなので、オブジェクトを分割するコマンドではないので注意が必要です。AutoCADの初期設定では「点」は極小表示になっているので、形式メニューの点スタイル管理から×印などのわかりやすい形に変えておきましょう。

UCSで画面を回転して側面図を描きやすくする

出来上がった家の平面図を基準に立面図も描いてみましょう。

その場合、画面表示を90度に傾けてしまえば楽に作画をすることができます。

画面左下に表示されているXY座標を操作して操作画面を回転させてみましょう。

AutoCADの座標には基準となるワールド座標(WCS)と自分でXYZ座標を自由に設定できるユーザー座標(UCS)があります。まず、コマンドUC(UCS定義管理)でダイアログボックスを開き、「設定」→「UCSが変更された場合、プランビューに更新」にチェック→「OK」で定義を完了します。その後、コマンドUCSを実行→基点を選ぶ→X軸を指定で任意の角度に画面が回転します。元に戻すにはUCS→「W」で元の方向に戻ります。建物に角度がついている場合の作図でも使いやすいです。

コマンドを覚えると格段に速くなる

いかがでしたでしょうか。
プロのCADオペレーターは早く正確に製図することが求められます。
これらを使って早い製図を目指しましょう。