CADのNX

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CADのNX

多くのメーカや建設業界では、図面作成においてCADの操作が必須となりつつあります。

その中でも、今回は3次元CADの一つであるNXについて説明します。

目次

 NXとは

NXは、シーメンス社が開発したハイエンドな3次元CADソフトです。このソフトの特徴として、製品開発において、設計から製造、試作品を用いた試験結果の解析など様々なプロセスにて多岐に活躍することができます。このため、自動車や精密機械など機械産業をはじめとした幅広い分野で使用されています。

実際、開発現場にこのソフトを導入している企業の一例として、ゼネラルモーターズ(GM)や日産、スズキ、デンソー、ゼネラルエレクトリック(GE)、またアップルやキャノン、ボーイングなどが挙げられます。このように、自動車産業に関わるメーカから家電、航空機など幅広い業界での導入が進んでおり、同ソフトの信頼性の高さをうかがい知ることができます。

 NXの特徴

NXの特徴について説明します。

まずは、3次元の図面を柔軟かつスムーズに描くことができる点です。NXで描画した場合、柔軟かつ多彩なモデリング手法を用いることで自由度の高い設計手法を実現することができます。このことにより、基本的なパラメトリック設計に留まらずNX以外のソフトで作成したモデルに対してもダイレクトに編集することができるシンクロナスモデリング機能を搭載しており、ノンパラメトリックモデルに対してもスムーズな描画が可能となります。

また、NXのアセンブリ設計ツールはトップダウンとボトムアップの両技術がサポートされており、複雑なアセンブリを要するモデルに対してもスムーズに管理を行うことができます。

次に、設計モジュールが多彩である点です。NXでは、各種の専門設計分野において多彩な設計モジュールを備えており、幅広いニーズに応えることが可能です。

設計者が容易に行える最先端の解析機能(CAE) や業界で最強の機能を搭載してどのようなモデルでも高い品質で確実な加工パスを出力できるCAMをはじめ、実際の製造アプローチに近い操作性により、板金や溶接のモジュール、ノウハウの蓄積などを可能とするナレッジエンジンなど、製品の設計から製造工程における技能などの幅広い分野における豊富な機能により、製品開発の納期短縮と品質向上を同時にサポートすることができます。

 NXの機能

NXに搭載されている機能について説明してゆきます。

まず、製品設計の基礎となるモジュールについて。NXでは、前述のとおり高い柔軟性を備えた3次元モデルの作成や、自動車や航空機など数多くの部品で構成される機械製品でのアセンブリに対応したユニットの構成が可能です。また、板金加工などの製造工程での専門的な工程や製品内部での配管や配線レイアウトの検討、構造解析や熱解析といったシミュレーションについても対応可能です。

次に、部品図の管理で使用されるナレッジについて。NXでは、モデルとなる製品を構成する部品をJIS規格ごとに階層化して管理することができます。また、ユーザがCAD上で単位形状を積み重ねて形成するフィーチャを定義することで、図面やモデルをライブラリ登録して必要時に簡単に呼び出すことができるようになります。

この他にも、製品開発に関わる情報の一元管理やDXF, DWG など他のソフトで用いられている拡張子に簡単に変換することができるといった特徴が挙げられます。