寸法表示がうまくいかないときのミニテクニック

アフィリエイト広告を利用しています

寸法表示がうまくいかないときのミニテクニック

図形が描けるようになり、「図面」を描く練習に入ると、「寸法を入れる」という段階に突入します。CADでは寸法はかなり自動的に入れてくれますが、その分よく分からないまま操作している方も多いのではないでしょうか。

寸法の入れ方にもJISで決まった規格があり、正確に入れようとすると結構注意する点が多いです。しかし、結局のところ、「加工者が正しく図面を理解できる」ということが最も大事ですので、まずは肩ひじ張らずわかりやすい図面を描けるように心がけていきましょう!

目次

確実なスナップ点の取り方

寸法を入れるには、寸法を示したい部分をクリックで指定することで実行されます。このときはEスナップという図形の主な部分を表示してマウスを吸い付かせてくれる機能を多用します。しかし、このとき細かい部分でスナップする点を取り違えてしまうと、正しい寸法を表示できません。特に、寸法線を描いた後は寸法線もスナップ点として認識しますので、注意しましょう。

「Shift+右クリック」する
Eスナップで反応する点の一覧が出るので、とらえたい点の種類を指定する
確実にスナップ点をクリックする

特に接線や垂直点は比較的使用しますが、「Shift+右クリック」でないと出現しません。

メニューバー管理タブの「オプション」‐ユーザープリファレンス‐作図オプション‐ポインタ制御‐「エンティティスナップ」で、認識させる点の設定を行えます。

引き出し線の描き方

引き出し線も時々使用する寸法表現ですが、うまくいかないことがありました。(私は苦手でした)

メニューバー「注釈」の「スマート引出線」アイコンをクリック
コマンドウィンドウにS(設定)と入力
引出線と文字の位置関係を選択する
引出線の開始点をクリックする(直行モードはオフに)。矢印は円の中心に向く角度に決めるときれいに見える        ※円の場合は「Shift+右クリック」で近接点を指定する
文字を入力する横線部分を指定する(直行モード)。
注釈の幅は「0」でOK
注釈に入れる文字を入力する。

※コマンドウィンドウでの文字列入力は、直径Φは「ふぁい」と入力すれば変換されます(特殊記号として入力する場合は、「%%C」と入力します)

図のように同じ寸法の穴などが複数ある場合は、「2×」などとしてまとめて記述します。

引き出し線の角度や位置に決まりはありません。見やすい位置で見た目が良ければOKです。

矢印の反転、寸法の部分表示

スペースの都合などで矢印の向きを反転させたい場合は、寸法を選択して選択して矢印の●をクリックすると寸法補助線の外側に出すことができます。

「寸法スタイル」アイコンで設定を変更することもできます。

作図スタイル‐「フィット」で、矢印や文字などの位置の設定を決めることができます。

一部の寸法線を片側にしたいときなどは、寸法線・矢印を選択して、個別のプロパティから「寸法線1」「寸法線2」のオフにすると表示を変更することができます。

プロパティはいろいろいじってみるとどこの設定に効くのかよくわかりますので一度確認してみてください。