BIMで使用される3DCAD「テクラ」の概要

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BIMで使用される3DCAD「テクラ」の概要

3DCADのソフトの一つ「Tekla(テクラ)」は、構造設計にフォーカスした3次元構造系CADです。フィンランドに本社があるテクラは、1999年に日本法人が設立されました。建築・建設業界を中心に、モデルベースの3次元構造系CADソフトウェア「Tekla Structures」を開発し、販売していています。3次元モデルをベースに「設計」「製作」「施工管理」を1つのワークフローとして管理するBIMを実現するソフトです。世界80ヶ国以上で16,000ライセンス以上の導入実績があります。様々な構造計算ソフトや意匠設計CADとの互換性を持ち、建築設計事務所やコンサルタント、建設会社間でデータを共有できることから、詳細な調整が可能です。ゼネコン、プラント、エンジニアリング企業での採用実績もあるなど、様々な分野に取り入れられています。さらに、無償で提供されるBIMコラボレーションツールTekla BIMsightを活用することで、関係者間での効率的な情報共有もできます。それでは、具体的にどんな機能を備えているのか紹介します。

目次

テクラでできること

・非常に複雑な構造物でもモデリングすることが可能です。
・構造計算データや図面・帳票データをモデルに統合することができます。
・プロジェクト関係者間で、施工を見据えた設計情報をシームレスに共有できます。
・新規事業におけるビジネスの拡大と競争力強化を助けます。
・あらゆる部材をモデルに統合することが可能です。
・ミスの回避と、精度の高い設計情報を相互に確認できます。
・意匠、構造計算ソフトと連携できます。
・必要な図面・帳票をモデルから自動的に生成されます。
・設計変更へスムーズに対応できます。
・建設業者への正確な構造モデルの提供が可能です。

解析と設計が連動している

テクラを使用すると、様々な材料であらゆるタイプの構造物のモデリングを行ったり、単一のモデルに複数の材料を含めたりすることができます。テクラは、Tekla Open APIを使用することで、複数の解析・設計(A&D)パッケージと連携することができます。さらに、ファイル転送によってTekla StructuresとA&Dパッケージの連携を行うこともできます。サポートされる形式には、SDNF、CIS/2、IFCなどがあります。Tekla Structuresでは、A&D表計算ソフトと連携することもできます。A&Dパッケージとの連携によって得られるメリットには、モデル、図面、およびレポートとの連携や可視化、効率的な設計変更の管理などがあります。また、エンジニアと製図担当者の双方が同じプロジェクトモデルで作業を行うことができます。

おわりに

テクラは構造に特化したBIMCADということで、知らなかった方が多いのではないかと思います。3DモデリングができるCADはたくさんありますが、「施工管理」まで機能に組み込んでいるソフトウェアは珍しいです。なかなか個人で使用できるような機会はないかもしれませんが、将来的に構造設計の道に進みたい方は「テクラ」について少しでも知識があると役立ちます。「テクラ」を使用するCADオペレーターの仕事も多くはないですがあります。