〔AutoCAD〕バックアップファイルからの復元

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〔AutoCAD〕バックアップファイルからの復元

AutoCADのバックアップファイルの設定と図面の回復方法について説明します。
作業中にパソコンの電源が落ちてしまった、AutoCADの図面が正常に開かなくなってしまったなどのトラブルに見舞われた際、頼りになるのがバックアップファイルです。自動的に作図中の状態が保存され、トラブル前の状態に図面を回復することができます。
AutoCADには「.bak」と「.sv$」の2種類の拡張子のバックアップファイルがあります。

目次

通常バックアップファイル「.bak」

「.bak」は作図中に手動でデータを上書き保存した際に自動的に作成されるバックアップファイルです。直前に保存した状態のデータのコピーが作成されています。「.bak」ファイルはひとつしか作成されないので、データを保存する度に「.bak」ファイルの内容も更新されていきます。
例として「○○.dwg」という名前のファイルをバックアップファイル「○○.bak」から復元してみます。
①「○○.bak」を右クリック
②「ファイル名を変更」を選択
③「○○.bak」を「○○.dwg」に書き換える→「Enter」

これで「○○.dwg」を復元できます。ただし、復元できるのは最後に手動で保存した時点の図面です。未保存の作業分は復元できないのでので、作図中はこまめな保存をおすすめします。
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自動バックアップファイル「.sv$」

AutoCADがクラッシュなどのトラブルで強制終了してしまった場合「.sv$」という形式のバックアップファイルが作成されます。自動保存機能で強制終了直前のファイル内容が全て保存されています。復元の仕方は「.bak」と同じで拡張子を「.dwg」に変更するだけです。「.sv$」は異常終了の際に作成されるファイルですので、通常通りファイルを終了した際には作成されません。

バックアップファイルが保存されている場所

「.bak」「.sv$」ともに自動保存ファイルが作成される場所は、AutoCADのオプションから確認することができます。
①コマンド「options」を実行
②ダイアログボックスの「ファイル」タブを選択
③「自動保存ファイルの場所」の項目をクリックすると+タブから保存場所が展開される

隠しフォルダの表示方法

いざというときに使うバックアップファイルはうっかり削除してしまわないように通常は表示されない「隠しフォルダ」として設定されています。隠しフォルダはWindowsのデフォルトの状態では見つけることができません。フォルダオプションで隠しフォルダを表示する方法を説明します。

①Windowsの「コントロールパネル」を開く
②表示方法が「カテゴリ」になっているので「大きいアイコン」表示に切り替える
③フォルダオプションを選択
④ダイアログボックスが開くので「表示」タブを選択
⑤「詳細設定」→「ファイルおよびフォルダー」→「ファイルとフォルダーの表示」→「隠しファイル、隠しフォルダー、または隠しドライブを表示する」にチェックを入れる

これで先ほど調べたバックアップファイルの保存場所に「.bak」または「.sv$」があるのがわかるようになります。「.dwg」に変更して図面が正しく開けるのを確認したら元図面の保存場所へ移動させましょう。

突然の作業画面のクラッシュは慌ててしまうものです。AutoCADではこうした事態のために前述のようなバックアップファイルを作成してくれているので、慌てずに図面の復元をしましょう。
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