CADでの寸法を変更する方法

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CADでの寸法を変更する方法

モノづくりの現場で設計図を作成する際に部品の仕様が変更となったり、構造は似ているものの、部品の組み合わせが僅かに異なる製品の製作図を作成する場合など、CADでの作図作業において寸法の修正作業は頻繁に必要となります。そこで、寸法値の修正を手早くできるようになれば図面修正という手間のかかる作業を短時間で片付けることが可能となり、作図の作業効率を向上させることにつながります。そこで、今回はCADを操作するうえでの、寸法変更の方法を紹介してゆきます。
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目次

 入力した寸法値を直接修正する方法

まず最初に、表示している寸法値を直接変更する方法から説明してゆきます。

・変更したい寸法モデルを選択し、オブジェクトプロパティを表示させる

・オブジェクトプロパティ内の「文字」を選択して、「寸法値を優先」を選択する

・寸法値を優先の欄が空白になっているので、任意の数値を入力して「Enter」キーを押す

この操作方法は、測定した寸法値が中途半端な端数だった場合など、きりの良い数値が求められる場面で多様される方法で、寸法修正作業における基本ともいえます。

 オブジェクトの形状を保ったまま寸法を変更する方法

寸法の変更方法として、オブジェクトのサイズ変更があります。この場合、オブジェクトの縦横の縮尺比を保ったままサイズを変更する方法と、縦(横) いずれか一方向のみ長さを変更する方法があります。

オブジェクトそのもののサイズを変更する場合の操作手順は下記の通りです。

・タスクバーの「修正」をクリックし、「尺度の変更」を選択する

・尺度を変えたいオブジェクトを選択し、「Enter」キーを押す

・尺度変更の基準点(画面上の任意の点) を選択し、尺度をコマンドに入力する

・オブジェクトが指定した尺度で変形するので、目的のサイズになっているか確認する

※オブジェクトを大きくしたい場合は尺度係数を1以上、小さくしたい場合は尺土係数を1未満に設定します。

 オブジェクトを変形させて寸法を変更する方法

次に、オブジェクトを基の形状から変形させる場合について説明します。

まず、単一方向のみ変形させたい場合の手順は、以下の通りです。

・タスクバーの「修正」をクリックし、「長さの変更」を選択する

・尺度を変えたいオブジェクトを選択し、変更したい値をコマンド入力する

長さ変更の操作では、次のオブジェクトで様々な寸法を変更することができます。

・線分 ・円弧 ・開いたポリライン ・楕円弧 ・開いたスプライン

長さ変更の操作は、「トリム/延長」と同じ効果が得られ、下記の操作を可能とします。

・新しい長さや角度を全長または全角度の比率で指定できる

・端点から計測した長さや角度の増設値を指定できる

・オブジェクトの全長や中心角の絶対値を指定できる

 オブジェクトをストレッチさせて寸法を変更する方法

この他に、ストレッチ機能を応用してオブジェクトの寸法を変更する方法を紹介します。

操作手順は、下記に示す通りです。

・タスクバーの「修正」をクリックし、「ストレッチ」を選択する

・目的のオブジェクトを選択し、「Enter」キーを押す

・ストレッチの基点を指定し、ストレッチさせたい寸法を入力する

・「Enter」キーを押すと入力した数値だけオブジェクトが移動する

・ここまでの操作で離れてしまった線分どうしを「トリム/延長」でつなぎ直す

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