CADで使われるアセンブリの意味とは

CADで使われるアセンブリの意味とは

CADの世界では「アセンブリ」という言葉をよく聞きます。専門的に業務としてCADを触っていない人であれば専門用語が出てくるととたんに話が分からなくなってしまうことがあります。またIT用語との混同によって混乱してしまうこともありますが、意味としては非常に簡単です。

組立品を表すアセンブリ

アセンブリとは3D-CADにおける組立品のことを指しているにすぎません。これに対応して各部品のことをパートと呼びます。IT用語として用いられるアセンブリはプログラミング言語の種類の一つで、機械語を英数字で表現したものになります。ここで言うアセンブリとは全くの別物になるので注意が必要です。

トップアセンブリとサブアセンブリ

各部品であるパートによってすべての物は図面上に描かれています。しかし完成品やその完成品を構成する部品の集まりを3Dで表現することで物のイメージが作りやすいだけでなく様々な利点が生まれてきます。アセンブリの中でも最終的な組立品を「トップアセンブリ」、そしてそれを構成する小さな集まりを「サブアセンブリ」と呼びます。そのためトップアセンブリはサブアセンブリの集まり、またはサブアセンブリとパートの集まりと考えることができます。

アセンブリの必要性

アセンブリを作成する過程で各パートの組み合わせをしていきます。精密機器を扱うこともあるのでミリ単位のズレがあると機械として機能を発揮できなくなってしまいます。CAD上でこの検査をし、少なくとも設計図面のミスをなくすことができます。具体的には連結されるパートを操作し余計な干渉をしていないかなどチェックをしていきます。サイズの合っていない部品同士だと連結することができないのでこれを防ぎます。コンピューター上でチェックを行うので全部のアセンブリに関して手動で行う必要はなく半自動的に行わせることができます。

大規模になるとアセンブリ構成が複雑化する

パートを作成するだけではゴールが見えず不十分です。しかしアセンブリを作成するにも大規模な機械になるほどサブアセンブリの数も増え複雑さが増していきます。このとき機械製図を担当するエンジニアはチームでアセンブリ構成を考えそれぞれに担当を振り分けていくことになります。また自社でのデータ利用ではなく外注として図面作成を受注した場合には取引先との連携も必要となります。発注先での管理体制も考慮し統一性を保つ必要があるからです。このような業務に携わるCADオペレーターはただ単にCADを操作し図面を書けば良いのではなく全体の構成や管理システムまで考慮し作業を進めなくてはなりません。

立体的な空間をイメージする

3D-CADでアセンブリを作成する場合、立体空間にある立体的な物体を操作しているという感覚が必要です。2Dで図面を作成するにも立体を意識することは重要ですが、アセンブリの場合直接的に空間把握能力が求められます。CADのソフトも非常に性能の良いものがあり人為的なミスを減らすこと、作業効率が上げるような工夫がされています。これらの有効的な機能をどれだけ活かせられるかは操作するエンジニアの腕にかかっています。CADオペレーターは多くいるもののワンランク上のエンジニアになるには技術の進歩についていけるよう自己研鑽を続けなくてはなりません。