フリーCADソフトの選び方おススメソフトはこれ!
「設計や製図の勉強をしていて、自宅でもCADが使ってみたい。」
確かに、自己学習や復習に自宅でCADソフトが使えると、とてもいいですよね。
目次
CADソフトを選ぶ4つのポイント
CADといえば、何百万円もする高額なソフトがある一方で、無償で公開されているソフトもあります。しかし、どのソフトがいいのか、よくわかりませんよね。用途に応じて使うべきソフトも変わってきます。
用途から考える
CADで何を描きたいのかによって、向いているソフトが異なります。CADを使う業界としては、大きく分類して
・建築、住宅
・土木、設備
・機械
・電気、電子
・アパレル、ジュエリー
などがあります。
操作から考える
世に出ている様々なCADは、やることが同じでも、やり方が異なることが多々あります。特殊なやり方で慣れてしまうと、後々困る場合もあります。応用が利くように、普及しているものを選ぶ方が無難です。
データ形式から考える
ソフトによって、保存されるデータ形式が異なります。CADデータを展開する際にデータ変換に対応しているかどうかも重要です。
また、CADの認定資格「CAD利用技術者試験1級」では、実技試験でノートPCを持ち込んで作図する必要があります。フリーCADでも試験に臨めますが、DXFファイル形式でデータを提出する必要があるため、DXF対応しているソフトを使うのがいいでしょう。
ヘルプから考える
自分だけで解決できない問題を、調べて解決できるかどうか?独学にはとても重要なポイントです。
使っている人が多いほど、情報は多くなります。そのうえ、専門サイトや書籍があれば、怖いものなしですよね。
さて、これら4つのポイントと踏まえて、「使える」フリーソフトを紹介します!
DraftSight
対応データ形式:DWG、DXF、PDF
2011年に発表されたソフトで、数年で急速に普及してきました。大手メーカでもAUTOCADの代替として導入しているところがあり、操作はAUTOCADとほとんど変わりません。実際私も使用していましたが、細かな点を除き、ほとんど操作・コマンドは同じでした。AUTOCAD使用者はもちろん、特に初学者の方には最もおススメしたいです。なぜなら、汎用CADであるAUTOCADの操作ができれば、どこの業界でも通用するためです。
また、教則本や解説サイトも多く見つけることができ、困ったときに解決できる環境が整っています。
OSもWindowsだけでなくMac、Linuxに対応しており、まさに万人向けの最強CADといえるでしょう。
JW-CAD
対応データ形式:JWW、JWC、DXF、SXF、P21
古くから開発されており、フリーのCADソフトの代名詞のようなCADです。企業でもこのソフトを使っているところが多くありますが、業界に偏りがあります。
建築、土木、設備系はjwcadを多く使っている業界です。このような業界で設計・製図をするつもりであるなら、jwcadが最適でしょう。初心者でも直感的に操作できるようにつくられており、情報も多いため、独学習得も十分可能です。
Slid Edge 2D Drafting
対応データ形式:DWG、DXF
CAD中級者以上なら、3D(立体)への橋渡しとしてこのソフトを使うのもお勧めです。
操作はSolidEdge3Dと同じため、企業がこのソフトを使用しているなら、2Dを練習してステップアップを図るにはいいですね。
難点として、操作解説の情報が少ないことがあります。現場で教えてもらえる環境があれば、十分使用できるソフトです。
まとめ
建築、土木、設備系ならまだまだjwcad。とりあえずインストールするならDraftSightで間違いなし!