CADの導入で人為的な医療ミスを防ぐ

CADの導入で人為的な医療ミスを防ぐ

CADによればコンピューターの支援を受けながら作業を進められます。コンピューターを使うことの最も大きな利点は繰り返し作業の時間短縮と人為的なミスの軽減です。これらに加えあらかじめ便利な機能をソフトウェアにまとめておくことで多くのメリットを得られます。

人間の能力差は縮まるがコンピューターの操作は前提条件

コンピューター支援の考え方が登場するまでは医療に限らず多くの過程が手作業で行われており、非効率的であるだけでなくミスを防ぐことも難しいという問題がありました。これがコンピューターおよび多様なソフトウェアの登場で社会全体のスピード感が急激に高まりました。多くの作業の効率化だけでなく、医療においては特に、人為的なミスを防ぐ一つの手段として大きなメリットがありました。それまではミスの有無も含め人間の能力による差が結果として大きく影響していました。CADソフトのようなものを使うことで最低品質の保証や出来る範囲でのミス防止ができ、能力差は縮まりました。しかし今度はコンピューターの操作能力が重要なスキルとなり、操作自体ができないと淘汰されてしまう業界も出てきています。

医療では特に安全性やミス防止が求められる

コンピューター支援設計を意味するCAD技術も医療では当然必要とされ、医療機器の設計には導入されています。個々の要求に応えられる図面の編集操作性と管理システムの充実、高品質な3Dモデルの作成など、簡素で扱いやすいものより良質で解析機能まで搭載しているようなCADソフトが必要とされます。人為的なミスを防ぐため、安全性の確保や開発期間短縮のためにも医療機器業界でCADが導入されています。

もうひとつのCAD

コンピューター支援の恩恵を受けるもので、同じく「CAD」という略称が用いられるものがあります。混同しないように注意して使い分ける必要があります。Computer Aided Diagnosisの頭文字を取ったCADはコンピューター支援画像診断を意味し、この技術は医療分野でデジタル画像解析のサポートに使用されます。レントゲンを撮った場合、ここから病気の可能性がないか医師が判断することになりますが、大量に枚数がある場合や目視で見にくい場合もあります。そこでコンピューターによるサポートをここにも導入し作業の迅速化と見落とし防止に役立てています。支援設計としてのCADとは内容が全く異なるものの導入目的は共通しています。画像診断をどのようにサポートするのかと言うと、特定の病気で見られる影などをパターン化しコンピューターではじき出すように検出します。これは利用例の一つですが大量に枚数がある場合には威力を発揮し、医師の視力や集中力にも依存しない診断が可能になります。しかし設計の場合と比べてサポートとしての意味合いが強く医師による最終判断は欠かせません。

コンピューター支援の領域はますます広がる

医療機器の設計、画像診断など、この他医療分野だけを見てもすでに多くの行為にコンピューター支援が導入されています。この傾向はこれからも続くとされており医療では重要なミスの軽減を期待することができます。CADソフトの操作ミスの可能性もありますが、できるだけ影響を最小化するようにソフトを開発していくことでデメリットを小さくすることもでき、導入価値は高いと言えるでしょう。