業種毎に使用される3Dcadデータ

業種毎に使用される3Dcadデータ

製品が販売されるまでのプロセスは、大きく分けて企画(デザイン)・設計・製造・営業に分かれますが、それぞれの業種ごとに使用する3Dcadデータは異なります。また、製品を購入する顧客にとっても3Dcadデータを用いるケースが出てきます。それぞれの業種や立場での3Dcadデータの使われ方について解説します。

企画やデザイン業務での3Dcadデータ

企画やデザインといった業務は、ものづくりの最上流の工程に位置し、デザイナー等が3Dcadデータを使用します。従来のデザイン業務では、手書きのスケッチを多数考案し、物理的なモックアップ(樹脂や木等で作られる模型)を作って検討することが一般的でした。ただ、この方法では、手間やコスト、そして多くの時間がかかります。このプロセスが3Dcadになることで、大きな時間の削減が可能となり、さまざまなパターンのデザインの形状を確認できるようになります。

設計業務での3Dcadデータ

おそらく、ものづくりの工程において設計者が最も3Dcadデータを使用する機会が多いのではないでしょうか。企画された製品について、様々な検討をするために3Dcadデータを用います。代表的な項目は以下のとおりです。

CAEによる製品の強度や性能の計算
製品が問題なく組み立てできるかの確認
重量や大きさの計算
企業内でのデザインレビュー(設計審査)の際の他部門への説明用データ

製造業務の3Dcadデータ

設計業務にて詳細設計された部品を製造する際に受け渡すデータ形式は、3Dcadデータよりも2Dcadデータの方が多いのが現状ですが、業種によっては積極的に3Dcadデータを活用されています。例えば複雑な形状の金型を作成する場合には、マシニングセンター(加工機械)と3Dcad図面を連携させ、微細な切削加工に用いられています。

営業業務での3Dcadデータ

B2C(Business to Consumer)市場における営業と3Dcadデータは一部の市場を除いて関連性があまり無いように思えますが、B2B(Business to Business)市場においては、顧客との強力なコミュニケーションツールになります。B2B市場においては、顧客の要望を事前に確認して製品に反映することも珍しくありません。そのため、ビューワと呼ばれる3Dcadデータの閲覧ツールを用いて、製品が完成していない状態でも3Dcadデータによる詳細な打ち合わせが可能となります。また、顧客の要望を正確に設計や企画部門にフィードバックすることでき、伝達のスピードアップやミスの低減に寄与します。

顧客にとっての3Dcadデータ

先ほども述べたようにB2B市場の顧客にとっては、3Dcadデータを用いて打ち合わせを実施し、製品を製作することも多と思います。B2C市場においては、一部の市場で3Dcadデータの利便性を享受するケースがありますので紹介します。例えば、一般の住宅建築でも3Dcadを使って設計し、間取りや柱の数、耐震計算を行うことが多いため、建築開始前に構造や間取り、外観について3Dcadデータ用いて打ち合わせをすることが可能です。その他にもマンションの完成イメージ図等でも同様に3Dcadデータが用いられています。

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