CAD のアニメーション

製品の作成において、試作品の開発期間の短縮によって開発コストの抑制を図ることが出来るため、開発現場においては設計・製造・営業など専門分野が異なる間柄で完成品のイメージを共有することが重要となります。そこで、3次元CADの特徴であるモデルの動きをシミュレーションするアニメーション機能が生かされると考えられます。
そこで今回は、3次元CADでのアニメーション機能について説明してゆきます。
CADアニメーション
CADでアニメーションを作成するためのソフトウェアに、「SOLIDWORKS 3D CAD」があります。このソフトウェアを使用することで、実際の環境下で設計した場合の基本的な動作をデモンストレーションすることが可能となります。このことにより、強力で操作性に優れたCADアニメーションツールでダイナミックなプレゼン資料の作成が可能となり、客先の関心をがっちりと掴み、製品の市場投入のチャンスを拡大させることにつながると考えられます。
ここからは、CADアニメーションの概要を説明します。SOLIDWORKSは、設計機能やアセンブリ、関連製品との適合性について説明したアニメーションを作成することが可能です。これまではビデオを用いてこのような映像を作成していましたが、アニメーションを作成することで、言語や専門知識が異なる人どうしの間で対話を図るための協力なツールとなりえます。ここで、SOLIDWORKSに搭載されている機能を説明します。
・迅速かつ容易なアニメーションの作成 (設計者やエンジニア向けのソフトウェア)
・タイムラインを基にしたアニメーション作成
・組立、解体について丁寧に説明する分解図のアニメーション
・ビデオ出力やフレームレート、その他のコントロール
・他のユーザが閲覧可能なビデオの保存
アニメーションの作成・保存方法
それでは、CADを用いてアニメーションを作成する方法を説明してゆきます。
・ビジュアライズタブを右クリックし、パネルからアニメーションを選択します。
・3DORBIT(3Dオービット) コマンドなどの3Dナビゲーションコマンドを開きます。
・ビジュアライズタブからアニメーションパネルを選択し、アニメーション記録をクリックします。
・図面をナビゲートして、ウォークスルーモード/フライスルーモードにしている場合、視覚的なガイドとして位置ロケータウィンドを使用します。
・図面を右クリックして「その他のナビゲーション」を選択し、別のナビゲーション
モードを開きます。または、ビジュアライズタブからアニメーションパネルを選択し、「アニメーションを一時停止」をクリックします。そして、別のナビゲーションモードを設定するかアニメーションの設定調整を行います。
・アニメーションを確認する方法として、ビジュアライズタブからアニメーションパネルを選択し、「アニメーションを再生」をクリックしたうえで次のいずれかの操作を行います。
異なる表示スタイルでアニメーションをプレビューする場合、ドロップダウンリストから別の表示スタイルを選択します。
再生したアニメーションに問題がなければ、「アニメーションを一時停止」ボタンをクリックし、アニメーションを保存します。
・「名前をつけて保存」ダイアログボックスで、保存するファイルの場所・ファイル名・ファイルの種類を選択して、最後に「保存」ボタンをクリックします。