難易度別CAD関連の資格3選

難易度別CAD関連の資格3選

近年、建設現場や自動車などの機械製品を扱う現場では、CADの普及に伴いCADを用いて図面の作成・管理を行う企業が増えており、CADを扱える人材の確保が高まっています。CADオペレータになる方法として、建設会社など企業の設計部署で現場経験を通して、CADの技能を磨いて独立する方法や、CADの資格を取得して設計事務所などに就職する方法が挙げられます。このうち、前者は様々な面でハードルが高く現実的には後者の方法になることが大半かと思いますが、CADの資格と一口に云っても多種多様な資格が存在します。そこで今回は、CAD資格のうち企業で採り入れられることが多いものについて難易度などについて説明してゆきます。

 CADトレース技能審査

まず、はじめに紹介する資格は、CADトレース技能審査です。これは、厚生労働省からの認定を受けた日本で唯一の公的資格です。

(CAD 技能に関する資格で、国家資格に該当するものは存在しないようです)

この資格は、日本唯一の公的資格というだけあってか企業からの信頼が高く、就職の際にも有利に作用する資格といえます。(ただし、その分難易度も高いといわれています)

この試験は、「建築部門」と「機械部門」に分かれており、受験する場合は皆さんが目指す業種をきちんと把握したうえで申し込む必要があります。

試験内容は筆記試験と実技試験から構成され、筆記試験ではCAD操作や製図に関する知識を問う問題となっています。一方、実技試験では、建築図や機械の組立図、また建物や機械を構成する部品などを、CADを用いて指定の縮尺で作図する課題が出されます。

このように、CADトレース技能審査ではCADに関する知識だけでなく、CADでの作図能力も問われ、実践的な知恵が求められるといえます。

合格率は、どちらの部門も初級:30~50%、中級:40~50%、上級:25%程度であり、他の民間資格に比べて狭き門の資格といえます。

 CAD技能技術者試験

次に紹介するのは、CAD技術技能者試験です。これは民間資格に該当しますが、国内で最も認知度が高い資格です。資格は1級(トレース、建築、機械3部門に分かれます)・2級・基礎試験に分類され、1級・2級では2D・3D に分類されます。

試験内容として、CADの操作方法やデータ処理に関する基礎知識の理解度を調べる筆記試験があります。また、1級では筆記試験に加えて実技試験が実施されます。実技試験では、2D・3Dいずれも課題として出された図面をCADで作成して体積や面積を計算するといった内容で、作図に関する実践力が問われる資格と言えます。

合格率として、基礎試験は80%程度と難易度は高くありませんが、1級・2級は30~40%程度を保っています。

 建築CAD検定試験

最後に紹介するのは、建築CAD検定試験です。これは、全国建築連盟が実施している民間の検定試験で、建築系のCAD資格では日本最大規模を誇っています。

資格の等級は准1級、2~4級に分かれています。また、連盟がCAD資格取得者の技能の全国標準化を図っている日本唯一の資格として人材の採用現場や図面を使用する建設現場で高い評価を得ています。その点から、建設業でのCADオペレータを目指す人にとって、一つの目安になりうると考えられます。

合格率として、4級が90%、2級・3級が50~70%程度、准1級は10~20%程度と等級によって大きく異なります。

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