CADとアパレル

CADとアパレル

CADは、コンピュータ上で作図ができる特性から、様々な業界で活用が進んでいます。

一般の方には想像しにくいかもしれませんが、アパレル業界もその一つといえます。

オーダーメードの服を作ったことがある方は思い当たる節があるかと思いますが、衣料品作りで重要な道具に型紙が挙げられます。ここで、型紙とは人間の体の各部位を数値化したものです。ここで、量産品の場合は商品管理、オーダーメード品においては個人の体格に関する個人情報管理の観点でデータの管理が重要となりますが、紙ベースでの管理となると型紙の保管場所を確保することなどが課題として挙げられます。ここで、CADを用いて型紙をデータベース化することで、保管場所の確保や顧客ごとのデータ仕分け、体格変化に伴うデータ修正を簡単に行い、作業時間の短縮化による作業効率のアップができるようになると期待されます。

アパレルの製造・開発現場では様々なCADソフトが使われているようですが、

アパレル用ソフトとして比較的有名な「パタパタモードくん」を挙げて説明してゆきます。

このソフトは、パターンメイキング、縫代付け、グレーディングなど衣料品の製造工程の

ほとんどを網羅したもので、現場での大幅な作業効率化が図れると期待されています。

ちなみに、パタパタモードくんはJC倶楽部という組織のサービスとして利用することが出来、2016年8月からは無料で利用出来るようになっています。

ここからは、パタパタモードくんが網羅している工程と、各工程での効果について説明してゆきます。

パターンメイキング

パターンメイキングとは、専用の紙にパターンを描いて型紙を作り出す作業です。手作業の時はシャーペンと定規などで紙に書いていた作業をパソコン上での作業に切り替えることで、パターンの制作時間を大幅に短縮することができるようになります。また、パソコン上での操作となるため、以下のような効果が期待できます。

・綺麗な円や線を書くことができる

・円や線の形式・太さなどを容易に変えることができる

・パターンデータの寸法や距離の測定が容易にできる

・デジカメやスキャナのデータ入力により、手書きのパターン入力も可能となる

・印刷設定を調整することで、様々な出力方法ができる

縫代つけ

縫代付けとは、パターンどうしを縫い合わる工程のことです。ここでは、簡単な操作によって各パーツを手早く縫い合わせることができ、完成品の全体像をイメージすることができるようになります。また、パーツごとの縫代巾の変更やコーナの形状変更の操作も容易にできるため、パーツを縫い直す作業なしで細部の微調整をシミュレーションすることができます。

グレーディング

グレーディングとは、各パーツの寸法を微調整する作業のことです。パソコン上でパーツの寸法を修正できるため、CADを使う最大のメリットである「作業時間の短縮」を一番実感できる作業です。また、パンツのようにポケットなどのアイテムが多い製品においては特に時間短縮の効果を発揮すると考えられます。

パラメトリック

これはパタパタくんオリジナルの機能で、グレーディングを応用した機能です。

各パーツの基本サイズを登録しておくと、各部位の数値変更を行うだけでパーツを変形させることができるもので、体格変化に伴うパーツの補正に役立つと期待できます。

マーキング

マーキングとは、生地の上にパーツを並べ、用尺を出す作業のことです。効率的な生地の取り方を検討するなど、資材管理などで必要となる機能で、パソコン上でのシミュレーションができる他、自動で効率的にパーツを配置することも可能です。

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