初心者必見!DraftSight2016で学ぶCADの使い方

CADの勉強を始めたみなさんへ、ここまで、おススメフリーソフトとして「DraftSight」を紹介してきました。
無事にダウンロードできたとして、これから実際に基本的な使い方について解説していきます。ここで紹介するバージョンはDraftSight2016x64(2016年版Windows64bitバージョン)です。2016年版よりリボンインターフェースになったようで、私が以前使っていたバージョンより見た目がOfficeソフトに近くなっており直感的な操作がしやすいです。
ほとんどの操作がホームタブのアイコンより行えます。また、操作自体はAutoCADとほぼ同じですので、AutoCADでも本解説を使って同様に操作を覚えられます。
画面構成の説明
初期の画面構成は大きく分けて5つの部分で構成されています。
①メニュータブ
ワードやエクセルと同じようにリボン構成になっています。
各タブの中に様々なアイコンがあります。これらは視覚的にわかりやすくボタン化されており、「コマンド」と呼びます。コマンドは④コマンドウィンドウから直接文字入力することも可能です。リボンの常時表示の切り替えは右上部の^で行います。
②プロパティ
図形(要素)のプロパティが表示され、ここで設定の確認・変更ができます。
③作図ウィンドウ
黒い画面に実際に図を描いていきます。モデルタブに描画し、Sheetタブで印刷用レイアウトの設定をします。
X,Yの矢印があるところをCCSアイコン(AutoCADではUCSアイコン)と呼び、描画域の座標軸原点を示します。
④コマンドウィンドウ
実行したアクションのコマンド内容が表示されます。複雑なコマンドでは、ボタン操作の後に対話形式でオプションをキー操作で入力することもあります。
⑤ステータスバー
作図オプションの機能がボタンとして表示されています。クリックでオン、オフの切り替えができ、作図の途中でもボタンの切り替えは可能です。作図ウィンドウの中でマウスをあちこち動かすと、カッコ内の数字が動きます。これは描画域の中でマウスが指している座標位置になります。フリーハンドで位置を決めることもあれば、座標を指定して図形を描くこともあります。
とりあえず描いてみましょう 線分 円
画面構成がわかったところで、作図をしてみましょう。
メニュータブ「ホーム」の「線分」アイコンをクリックして、作図ウィンドウの適当なところをクリックしてみましょう。白いラインが出てきます。続けてクリックしていくと折り曲げて線がどんどん描けます。Enterか右クリック「入力」で線分を確定します。
このとき、下部のコマンドウィンドウを確認すると、線分を引いたコマンドが随時現れているのがわかります。線分のコマンドは「LINE」です。
同様に「円」をクリックして円を描いてみましょう。クリック二回で適当に円の大きさを決めて確定できます。次に数値で大きさを指定しましょう。最初の点が中心になり、半径をキーで入力すると(オプションで直径指定も可)、任意の大きさの円を作図できます。