Auto CAD

Auto CAD

自動車や航空機といった機械産業や建設業など、今や多くの業種で必須となっているCADを使った製図業務。このCADが製図現場を席巻するきっかけを作ったのがAutoCAD というソフトウェアです。今回は、そのAutoCAD についてお話させていただきます。

 AutoCAD とは

まずはじめに、AutoCADとはアメリカに本社があるオートデスク社が開発した汎用のCAD用ソフトウェアです。オートデスク社は、まだCADそのものが普及していなかった1980年代にパソコンで稼働できる描画ソフトの開発に着手し、1982年に最初のバージョンであるAutoCAD 1.0 が2D/ 3D それぞれの汎用ソフトとして開発・販売しました。

AutoCADは販売当初から使いやすさに定評があり、またその廉価さも相乗効果となって、設計事務所を中心として建設業界で一気に広まり、その後様々な業種において設計分野の市場を席巻するとともに、ソフトウェア市場でCADという一大分野を確立することに成功しました。

また、CADの普及は機械製品や建築物の製図現場においても大きな変革を巻き起こしました。CADが普及する前の製図作業は、ドラフター(製図台) を使い、全て手書きで図面を描く職人技の要素が非常に強かったのですが、CADの普及によりコンピュータ操作により、コンピュータの画面上で製図作業を行うようになり、図面を作成するスピードが格段に上がりました。また、製図の媒体が紙からパソコンに移行したことで、書き直しや部品・設備の取合いで問題が生じた際の修正作業が容易にできるようになった他、作成中の(完成した) 図面を汚したり無くしてしまうリスクを除外することができるようになり、ドラフターは製図現場から姿を消してしましました。(今では、一部の高等専門学校などの製図室で保管されているそうです)

このことからも、製品の選定にあたっては、パソコンのメモリ容量(仕様も) をしっかり確認することが大切です。

AutoCADの話に戻りますと、オートデスク社はリリース当初から他社との差別化の一環として、データのフォーマットとAPI(アプリケーションプログラムの略称で、プログラミングで使用できる命令や関数集合などのことを指す) を公開し、アプリケーション開発会社にAutoCADをベースとした専門アプリケーションの開発を進める流れを作りました。

このような方針が市場で受け入れられて、1990年代半ばまでにAutoCAD が世界中で大きな市場を作り出す結果となりました。その後、オートデスク社は方針を転換し、自らがアプリ開発会社を買収して業種ごとの専門CADソフトを提供するようになりました。そして現在、インターネットでのクラウドビジネスの普及に伴い、これまで永久としていたライセンス契約を期限付きに変更するなど、時代の流れに沿って戦略を変えてきています。

 リリースされているAutoCAD製品

現在オートデスク社が提供しているAutoCADのうち、製図現場で広く利用されているフォーマットとして、DWG とDXF が挙げられます。このうち、DWGはフォーマットそのものは非公開ですが、図形の描画や寸法記入などの操作性に優れており、多くの企業で採り入れられています。一方、DFXはフォーマットが公開されており、建築プロジェクトでのゼネコンとサブコン(サブコンどうし) の間で図面データのやり取りを行う際に利用されています。

最後に、AutoCADがリリースしている製品をいくつか紹介します。まず、汎用品であるAutoCAD/LT(2Dのみ)があります。この他に、業種ごとの専門アプリケーションとして次の製品がリリースされています。

・AutoCAD Architecture (建築設計、2D/3D)

・AutoCAD Cilil 3D (土木設計、CIM/3D)

・AutoCAD Electrical (電気制御設計、2Dのみ)

・AutoCAD Map 3D (GISおよびマッピング、3D)

・AutoCAD Mechanical (機械設計、2Dのみ)

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