〔AutoCAD〕33. レイアウトを作成する2

【尺度を調整する】
ビューポートは作成できましたね。では次にビューポートの尺度を調整していきましょう。
ペーパー空間の編集でビューポートを選択して②を見て下さい。これはビューポートの尺度になります。現在は1.305…という数値になっていますが、S=1:1なのでクリックして「1:1」に修正しましょう。この尺度調整がなれるまで難しいかもしれません。
《豆知識》
尺度が分からないときの調整の方法としては、
1.ビューポート内をダブルクリックしてモデル空間編集に移ります。ここで図面に対してちょうどいい大きさになるようにマウスホイールで拡大・縮小します。
2.①をクリックしてペーパー空間編集に移ります。ビューポートを選択してオブジェクトプロパティの「その他」→「カスタム尺度」欄をみてください(②の尺度も同じですが、プロパティの方がみやすく編集しやすいため)。
おそらく中途半端な少数の値が表示されているので、たとえば「1.1856」ならS=1:1で「1」に、「0.06242」ならS=1:20で「0.05」に、「0.00253」ならS=1:500で「0.002」といったように修正しましょう。これで印刷してスケールで測っても正しい値になります。
【配置する】
用紙とビューポートの準備ができたら、配置していきましょう。既定の図面枠がある場合は用紙サイズにあった図面枠をレイアウト上に配置します(②がペーパーになっている状態で)。図面枠に収まるようにビューポートを移動します。ビューポートのレイヤーは作成したときのレイヤーになっていますが、Defpointsなどの印刷されない画層にしておきましょう。
【ビューポートを追加する】
ビューポートを追加して、詳細図や別の図面を追加することもできます。
メニューバーの”表示”→”ビューポート”→”1ビューポート(1)”、もしくはコマンド”VPORTS”を入力して「標準ビューポート」の「単一」を指定します。コマンドウィンドウに「ビューポートの1点目を指定」と表示されますので、任意の場所でビューポートを作成しましょう。あとは同じように尺度の調整をして配置してください。