〔AutoCAD〕31. レイアウトとは

〔AutoCAD〕31. レイアウトとは

【レイアウトとは】

通常作図している空間を「モデル空間」といい、レイアウトはモデル空間で作図した複数の図形をビューポートでまとめて1枚の紙に尺度や配置を整えて完成させる(ペーパー空間といいます)。このように説明すると難しく感じてしまいますが、下図を見て下さい。

このように図面1枚に全体の図面と詳細図といった1つのデータから尺度の違う図面をのせることも可能です。AutoCADには線をひく・寸法を上げるといった図形を作成する「モデル空間」と、作成した図形をみやすく配置して図面枠をつける「ペーパー空間」があります。

上からモデル空間を、ペーパー空間という窓(尺度をかえることのできる窓)から見ていると想像してください。窓のことをビューポートといい、複数作ることができます。また、それぞれのビューポートに尺度の調整やレイヤーの表示・非表示を設定することができます。基本モデル空間では原寸で作成しますね。しかし建築図面などで全体が10mあるものと、50cmの柱の詳細図は尺度をかえないと同じ図面にはのせることができません。こういった尺度の違いもレイアウトを使えば1つのデータでまとめることが可能になります。

「モデル空間」では作図は実寸でおこない、用紙の設定がありません。つまり用紙の制限がないので、どんな大きな寸法の図面でも、細かい小さな図面でもかくことができます。

「ペーパー空間」は印刷やPDFに変換するときの用紙サイズを基準に作成します。ですので必然的に尺度調整が必要になってきます。機械の部品などはスケール1:1(S=1:1 or 1/1と表現します)でかくことができますが、建築物や道路などの巨大な構造物はS=1:100やS=1:500になりますね。

【モデル空間・ペーパー空間どちらで印刷するべきか】

レイアウトの説明をしてきましたが、レイアウトは一切使わずモデル空間で図面枠も設定して印刷するという会社もあります。レイアウト機能は覚えるととても便利ですが、難しい機能ですので慣れるまでに時間がかかると思います。

このような建築の図面では分割して4枚の図面にすることがあります。こういった時にレイアウトは活躍してくれます。「モデル空間」で図面を作図し、レイアウトを5つ(全体図1枚+分割図4枚)作成します。

【JWなどに変換するときの注意】

レイアウトはAutoCAD独自の機能で、JWやVectorなど他のソフトに変換する際はレイアウト機能がなくなってしまいますので注意が必要です。”EXPORTLAYOUT”のコマンドでレイアウトをモデル空間に変換することも可能ですが、また次の機会に説明したいと思います。

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