〔AutoCAD〕23. ストレッチ

〔AutoCAD〕23. ストレッチ

【ストレッチ】

ストレッチとは直訳すると引き伸ばす、引っぱるといった意味です。AutoCADのコマンドでも同じような意味で、オブジェクトの頂点を引き伸ばしたり縮めたりできるコマンドです。言葉で説明すると難しいので、実際図を見ながら説明していきましょう。

上図のようなボルトの図面で説明します。現在の図面では長さが110で先端のネジ部が30ですが、この図面を長さ160でネジ部を80の+50伸ばした図面を作成してみましょう。

メニューバーの”修正”→”ストレッチ”、もしくはコマンド”STRETCH”か”S”を入力します。コマンドウィンドウに「オブジェクトを選択:」と表示されるので、図のように右下→左上に「交差選択」で伸ばしたいネジ部を選択して”ENTER”をおしましょう。

コマンドウィンドウに「基点を指定」と表示されますので、どこでも任意のところでクリックします。「目的点を指定」と表示されますので、「右方向に50」伸ばしたいので「直交モード」をオンにして右方向にカーソルをもっていき「50」を入力して”ENTER”をおしましょう。

どうでしょうか、長さ160のネジ部80の図が作成できたでしょうか。「直交モード」をオンにして移動距離を入力しましたが、この他に「基点を指定 または[移動距離(D)]」で”D”を入力すると、「移動距離を指定0.0000,0.000,0.000>」と表示されますので、X軸方向,Y軸方向,Z軸方向>の値を入力することもできます。

(例えば右方向に50ストレッチしたい場合は50,0,0>、下方向に100ストレッチしたい場合は0,-100,0>と入力しましょう。Z軸は奥行きの事で、3Dのオブジェクトで使用するので、基本は0になります)

このようにストレッチとは選択した範囲を伸び縮みできるコマンドになります。お気づきの方もいるかもしれませんが、図の右のナットの絵も一緒に右に移動していますよね。

本来ストレッチとは線分の片方の頂点をまとめて移動させるコマンドですが、このようにオブジェクトの頂点すべてを選択した場合は変形せずにそのままの形が移動します(頂点全部が伸び縮みしたと考えてもらえばいいと思います)。

また、「交差選択」で選択することがほとんどだと思いますが、一気に囲って選択した中にストレッチしたくない線分やポリラインなどがある場合は、”Shift”キーをおしながらクリックすることで選択解除できます。

複数の箇所を同じ距離だけストレッチしたい場合は、それぞれを「交差選択」で囲っていく事で同時にストレッチすることも可能です。

以上がストレッチの基本的な操作になります。ストレッチは作図する上でよく使うコマンドになりますので、何度も練習して身につけていただきたいと思います。

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