〔AutoCAD〕18. 尺度変更

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〔AutoCAD〕18. 尺度変更

【縮尺と拡大】

オブジェクトを均一に縮尺・拡大したいときはコマンドの「SCLAE」を使いましょう。

メニューバーの”修正”→”尺度変更”、もしくはコマンド”SCALE”か”SC”を入力して縮尺・拡大したいオブジェクトを選択します。コマンドウィンドウに「基点を指定:」と表示されますので、基点をクリックします。「尺度を指定」と表示されるので、任意の位置をクリックするか尺度を入力します。2倍に拡大したい場合は”2”、半分に縮尺したい場合は”0.5”または”1/2”と入力して”ENTER”をおします。

また、縮尺・拡大前のもとの図形を残しておきたい場合は、コマンドを入力して基点を指定した後、オプションの[コピー(C)]を使用しましょう。元のオブジェクトと縮尺・拡大したオブジェクト両方ができます。

※縮尺・拡大の尺度を数値で入力する時、2倍、3倍、0.5倍などの簡単な数値なら分かりやすいですが、細かい数値だと難しいですね。そんな時に簡単に倍率が分かる方法を紹介します。

図のように左のネジは「17.3」と寸法が上がっています。これを右のネジのように「20」にしたい場合、尺度を指定の時に”200/173”と入力しましょう。これは”変更後の寸法/現在の寸法”になります。しかし、尺度変更のコマンドの数値入力では小数点は使用できないので、小数点がでてきた場合は10倍や100倍にして入力しましょう。この方法は知っていると電卓をたたいて計算しなくてすむので、便利ですね。

【縮尺を参照】

この縮尺を参照は便利な機能で、縮尺・拡大の尺度がわからないときに使用します。

左の図と同じ大きさに右の図を拡大したいとしましょう。まずコマンドを入力して基点を指定します(この場合、右の図の正方形の左下を基点にします)。次に尺度を指定ですが尺度がわからないので、オプションの[参照(R)]を入力します。コマンドウィンドウに「参照する長さを指定」と表示されますので、右図の左辺の上下の端点をクリックします。

「新しい長さを指定」と表示されますので、図のように「直交モード」を使用して左図の上辺の補助線を参考に拡大したい位置でクリックしましょう。すると左図と同じ大きさに右図も拡大されますね。この「参照」オプションは使い始めは難しいと思いますが、慣れると非常に便利ですので、是非利用して下さい。